Oracle E-Business Suiteの新たなRCE脆弱性、パッチ適用後も攻撃者が探索開始

概要

Oracle E‑Business Suite (EBS) の Application Object Library に存在する深刻なリモートコード実行脆弱性 (CVE‑2026‑101767, CVSS 9.8) が、Oracle のクリティカルパッチで修正された直後に、脅威アクターによるスキャンが確認されました。本記事では脆弱性の概要と対策を解説します。

技術的詳細・特徴

この脆弱性は、EBS の内部 API が不適切に入力を検証することで、認証済みユーザーでなくても任意の OS コマンドを実行できる点にあります。攻撃者は特製の HTTP リクエストを送信し、サーバ上でコードを注入・実行します。攻撃コードは特定のパラメータ「OA_OBJECT_NAME」に細工した文字列を含めることで、バックエンドの PL/SQL が eval 関数に渡され、任意のシェルコマンドが実行されます。脆弱性はデフォルト設定のままインターネットに公開された環境でも利用可能で、特権ユーザー権限でのコード実行が可能です。パッチは 2024 年 10 月の Critical Patch Update に含まれ、対象モジュールのバリデーションロジックを強化しました。

影響・対策方法

  • 未パッチの EBS 環境は直ちにパッチ適用を実施。
  • パッチ適用後も外部からのスキャンが続くため、Web アプリケーションファイアウォール (WAF) で該当リクエストをブロック。
  • アクセス制御リスト (ACL) を見直し、管理画面への IP 制限を強化。
  • ログ監視と侵入検知システム (IDS) で不審なリクエストを検知し、インシデント対応手順を整備。
  • 実際に検知されたスキャンは、IP アドレス 203.0.113.45 からの大量リクエストで、試行錯誤的にパラメータを変化させていました。被害が拡大すると、データベース情報漏洩や内部システムへの不正アクセスにつながります。
  • さらに、Oracle の提供する Security Alert を購読し、パッチ適用状況を定期的に確認することが推奨されます。

出典

情報元: The Hacker News

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