BGP next-hop-self
「next-hop-self」はiBGPでこそ必要なコマンドとも言える。 通常BGPでは、eBGPで学習した経路情報について、ネクストホップ(NEXT_HOPアトリビュート)を自身のIPアドレスに修正してからピアに広告し、その経路情報を受け取ったルーターは、自身の所属するAS内部にて、受け取った経路情報のネクストホップを修正せずにiBGPで広告する。つまり、AS内においてiBGPで広告されたネイバーからすれば、最初にeBGPで他ASから学習した経路情報におけるnext-hopへの到達性がない場合、ルーティングテーブルにインストールされない。そこで「next-hop-self」を設定しておけば、iBGPで広告する際にも、他ルーターから受け取った経路情報について、ネクストホップを修正してから他のiBGPルーターに広告する動作になる。