無線アダプタ(WiFiアダプタ)を2個搭載したWindows端末で、片方の無線アダプタで部屋内に存在する正規の無線アクセスポイントに接続(アソシエート)して、もう片方の無線アダプタから電波を吹かせて、その他のパソコンやスマホのアクセスポイントを接続させる、ということがやりたくて、やってみた。なぜそんなことをする必要があるのかというと、Windows端末が吹く電波を使って通信するスマホのトラフィクをモニタリングしたかった。
準備するもの
- USB型無線アダプタ(Windows端末の無線アダプタ増設用)
- 正規の無線アクセスポイント(インターネット通信用)
- Windows端末(無線アダプタを1つ搭載している)
- スマホ(iPhone5)
設定手順
1. USB型無線アダプタを使用して、正規の無線アクセスポイント側の無線にWindows端末を接続する。
2. USB型無線アダプタを使用して、正規の無線アクセスポイント側の無線にWindows端末を接続する。Windows端末のコマンドプロンプトで以下を実行する。
netsh wlan set hostednetwork mode=allow
netsh wlan set hostednetwork ssid=hoge
netsh wlan set hostednetwork key=password keyusage=persistent
netsh wlan start hostednetwork
上記はSSIDを「hoge」、そのパスワードを「password」としている(パラメータ “ssid”、”key”の部分)。
デバイス名の項目にWindows7環境では「MicrosoftVirtualWifiMiniportAdapter」、Windows10環境では「MicrosoftHostedNetworkVirtualAdapter」というネットワークアダプタが出現するが無視してOK。
3. アダプターの共有設定
以下手順でインターネットに接続している無線アダプターを他のアダプターと共有可能な状態にする。
- 「コントロールパネル」をクリックする
- 「ネットワークと共有センター」をクリックする
- 「アダプター設定の変更」をクリックする
- USB型無線アダプターを示すアイコンを右クリックする
- メニューにて「プロパティ」をクリックする
- 「共有」タブをクリックする
- 「このネットワークをほかのユーザーに~」にチェックをいれる
- 「OK」をクリック
4. スマホから接続
スマホで無線検索をするとSSID「hoge」が認識されるので、パスワード「password」で無線接続すると、インターネットに接続が可能になる。